「スマートフォンから社内ネットワークに安全にアクセスしたい」「離れた拠点をVPNでつなぎたい」―― そんな課題をお持ちの中小企業のIT担当者様に向けて、レムシステムが提供したIPSec+リモートVPN(IKEv3)構成の導入事例をご紹介します。

本社と遠隔地の店舗をIPSec VPNで常時接続し、外出先や自宅・出張先からはスマートフォンやノートPCで安全にリモートアクセス。 現地対応の手間を減らしながら、セキュリティと業務効率の両立を実現しました。

本記事では、実際に中小企業がどのようにYAMAHA RTXルーターを活用し、安定したVPN通信とモバイル対応を両立させたかを詳しく紹介します。 「VPN導入を検討しているがどこに相談していいかわからない」という方にとって、現実的な構成と導入ステップがわかる実践的な内容です。

課題:現地対応コストと、セキュアな遠隔管理の両立

店舗の会計システム(POS)はクラウド連携のためインターネット接続が必須です。しかし本社と店舗のネットワークが直接つながっていないため、障害時は現地でしか状況確認ができないのが実情でした。さらに、スマートフォンやノートPCから安全に社内へアクセスし、最小限の手数でトラブルシュートや運用作業を行いたいというニーズもありました。

解決策:拠点間はIPSec、本社外はリモートVPN(IKEv3)で柔軟に

レムシステムは、本社と店舗間をIPSec VPNで常時接続し、管理経路と業務通信をセキュアに確保。加えて、社外(スマートフォン/ノートPC)からはリモートVPN(IKEv3)で接続できるハイブリッド構成をご提案しました。これにより、拠点間の常時接続外出先からのオンデマンド接続を両立し、運用効率とセキュリティを同時に高めます。

採用機器と構成のポイント

拠点用VPNルーターにはYAMAHA RTX830、本社側には同等世代のヤマハVPNルーターを採用。ヤマハ機は扱いやすく、ログや状態監視も行いやすいため、中小企業の運用に適したコストと安定性を実現できます。

構成上の考慮点は以下の通りです。

  • 拠点間(本社⇔店舗):IPSecで常時接続。帯域と遅延を考慮し、業務アプリの通信を優先。
  • 社外端末(スマホ/ノートPC):リモートVPN(IKEv3)で必要時のみ接続。端末側は標準クライアントまたは対応アプリを利用。
  • 運用性:本社側から店舗機器の疎通確認・設定変更・ログ取得を遠隔で実施し、現地出張を大幅削減

導入プロセス:設計からトレーニングまで伴走

要件ヒアリング後、IP設計/暗号方式/経路制御ポリシーを確定し、検証環境で事前テストを実施。店舗側にVPNルーター(YAMAHA RTX830)を設置し、本社側と相互に疎通・可用性・フェイル時の復旧手順を確認しました。最終的に、運用手順書と簡易トラブルシュートをまとめ、担当者向けのレクチャーまでセットで提供しています。

導入効果:遠隔対応が即日レベルに、ダウンタイムと出張費を圧縮

本社と店舗が常時VPNでつながったことで、障害時はまず本社からリモートで状況を把握・一次対応できるようになりました。さらに、スマートフォンやノートPCからもリモートVPNで社内へ安全に入り、外出先でも即時に復旧対応が可能です。結果として、メール・電話連絡に頼った曖昧な状況把握が解消され、復旧までの時間短縮、出張コストの大幅削減につながりました。

お客様の声

IPSecとリモートVPN(IKEv3)の両対応で、遠隔店舗とのセキュアな通信と、外出先からの管理が同時に実現しました。本社からの対応が安定し、業務効率が明確に改善しました。万一の際も、まずリモートで状況を把握できるため安心です。」

まとめ:スマホ+拠点間VPNで、止めない運用へ

「拠点は常時つなぐ、社外からは必要時に安全に入る」という設計は、現場対応の負担を大きく減らし、セキュリティとスピードを両立します。スマートフォンからのリモートアクセスと拠点間VPNの両方を実現したい企業様は、ぜひご相談ください。中小企業のご予算に合わせた現実的な構成をご提案します。

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要件整理から設計・構築・運用支援まで、レムシステムがワンストップで支援します。スマートフォン対応や認証方式、運用ルールづくりまでお気軽にご相談ください。

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