レムシステム株式会社は、Linux+Sambaを活用し、Windowsクライアントとの高い互換性を保ちながら、ライセンス費用を抑えたファイルサーバーを設計・構築・移行・保守までワンストップで提供しています。更新費やCAL増分に悩む企業、既存NASの性能・運用性に課題を感じる企業に最適です。

Linux+Sambaの特長(Windows Serverとの比較)

 Linux+Sambaは、Windowsネットワークの標準プロトコル「SMB/CIFS」をオープンソースで実装したファイル共有基盤です。Windowsからは通常の共有フォルダーとして利用でき、Active Directory(AD)との連携にも対応します。まずは、代表的な比較観点を整理します。

比較項目Linux+SambaWindows Server
ライセンス費用OS/CAL不要(OSS)OS+CALが必要
拡張性・自由度ハードやファイルシステムの選択肢が豊富Windows準拠の構成に依存
AD連携メンバー参加(Kerberos/NTLM対応)標準対応
パフォーマンスSMB3最適化、NIC/SSD/RAIDを柔軟にチューニング選択肢が限定されがち
バックアップ/履歴LVM/Btrfs/ZFS+shadow_copy2VSS
運用・保守Ansible/Zabbixなどで自動化・監視が容易標準ツール中心
TCO導入・更新コストを抑えやすいライセンス更新費が発生

要点は、Windowsの使い勝手を維持しつつ、ライセンス由来の固定費を抑制できることです。運用の自由度が高いため、将来の容量増加や通信速度向上にも柔軟に対応できます。

このような企業・用途に適しています

「いつ・どれだけ増えるかわからないユーザー数やデータ量」に悩む企業こそ、伸びしろの大きい構成が向いています。下記のケースでは、Linux+Sambaの効果を特に実感いただけます。

  • CALコストを抑えつつ、将来のユーザー増加に備えたい
  • CAD・画像・動画・バックアップ等、容量やスループット重視の業務
  • Windows中心だが、MacやLinux端末も一定数混在している
  • 既存NASの性能/拡張性、障害対応に限界を感じている
  • オンプレで権限・履歴・暗号化を細かく制御したい

要件に応じて、段階的なスケールアップ/アウトや、拠点間レプリケーションを前提にした構成をご提案します。初期は小さく、必要に応じて無理なく拡張できるのが特長です。

レムシステムの設計・構築ポリシー

私たちは「安価な代替」を売りにするのではなく、データ保全・性能・運用性のバランスを要件に合わせて最適化します。特に中小企業で頻出する運用課題を、事前設計と自動化で解消します。

  • 認証・権限:AD連携、部門/役職別ACL、来客用共有の安全な分離
  • 可用性:RAID/ホットスペア、冗長電源、UPS連携、SMART監視、障害通知
  • 保全性:LVM/Btrfs/ZFSスナップショット+Samba shadow_copy2
  • セキュリティ:SMB3暗号化・署名、保存/転送の暗号化、アクセス監査
  • バックアップ:世代管理(ローカル/リモート)、クラウド保管、DR設計
  • 運用性:監視(Prometheus/Zabbix等)、死活/容量/性能の可視化、自動通知

これらはすべて「導入後の手離れ」を意識した設計です。万一の障害時にも、根拠を持って迅速に判断・復旧できるよう、手順書と監視・通知の仕組みまで含めてご提供します。

標準的な構成例

下記は一般的な中小企業環境を想定した構成イメージです。実際には業務特性(同時編集・大容量連続I/O・拠点間帯域など)を踏まえ、最適なファイルシステムやネットワーク構成を選定します。

  • OS:AlmaLinux / Rocky Linux / Debian(LTS系)
  • 共有:Samba(SMB3、暗号化/署名、vfs_fruitでMac最適化可)
  • 認証:Active Directoryメンバー(winbind/sssd)
  • ファイルシステム:XFS / Btrfs / ZFS(要件に応じて)
  • バックアップ:rsync / Borg / クラウド連携(世代管理)

Windowsクライアントからは通常の「ネットワークドライブ割り当て」で利用可能です。ADグループに基づくアクセス権もそのまま適用されます。

費用感とTCO(目安)

Linux+SambaはOS/CALのライセンス費が不要なため、費用は主にハードウェア+構築費+保守で構成されます。ライセンス増分に左右されにくく、将来の拡張を見据えた投資計画を立てやすい点がメリットです。

小規模(〜30名)RAID+スナップショット、AD連携、基本監視:数十万円〜
中規模(〜100名)SSDキャッシュ/10GbE、監査ログ、バックアップ連携:100〜300万円目安
拠点分散リモートバックアップ/DR設計:個別見積

正確な金額は、データ量・同時接続数・ネットワーク帯域・可用性要件などで大きく変動します。まずは現状を共有いただければ、最短で概算をご提示します。

無料見積もり対応
要件ヒアリング〜概算見積もりまでは無料。遠方企業様はオンラインでの調査・打合せに対応します。

導入の流れ

短期での切替や段階移行など、業務影響を最小化する計画を前提に進めます。以下は標準フローです。状況により一部工程を並行・省略するケースもあります。

  1. 現状ヒアリング:ユーザー数・容量・ファイル種別・既存課題の確認
  2. 設計・見積:構成(性能/冗長/バックアップ/セキュリティ/運用)案の提示
  3. 構築・移行:AD連携、共有・ACL設定、スナップショット、試験、本番切替
  4. 運用開始:管理手順書、監視・通知設定、保守窓口のご案内

同一エンジニアがヒアリングから運用まで伴走するため、意思疎通の齟齬を最小化し、スムーズな導入が可能です。

よくあるご質問(FAQ)

導入前に多くいただくご質問を抜粋しました。詳細は環境により異なるため、個別相談で最適解をご提案します。

Windowsの「以前のバージョン」機能に対応していますか?

はい。Linux側でLVM/Btrfs/ZFSのスナップショットを定期取得し、Sambaのshadow_copy2を有効化することで、エクスプローラーから同様の操作感で復元できます。

Active Directoryのアカウントでアクセス管理はできますか?

はい。ADメンバーサーバーとして参加し、部門・役職単位のアクセス制御が可能です。入退社・異動時の変更もAD運用に合わせられます。

既存のWindowsファイルサーバーから移行できますか?

共有/ACLの移行、稼働中データの段階同期、切替リハーサル、本番切替まで支援します。業務停止を最小化する計画をご用意します。

保守・サポートはありますか?

監視・障害一次対応・年次点検など、中小企業向けの保守プランをご用意しています。スポット診断も可能です。

レムシステムが選ばれる理由

導入を成功させた後も、運用で迷わないことが重要です。私たちは「ベンダーロックインに縛られない最適解」と「現場運用に根ざした継続支援」で選ばれています。

  • ベンダーロックインなし:要件に最適な技術と製品をフラットに選定
  • 一貫対応:ヒアリング〜導入〜保守まで同じエンジニアが担当
  • 透明性:ナレッジ公開と明確な手順書で属人化を回避
  • 全国対応:オンライン中心で迅速に支援、必要に応じて現地作業

導入後は、バックアップと復旧訓練まで含めた運用の型をご提供。日常運用の不安や、担当者の異動にも強い体制を整えられます。

まずは無料相談・お見積りから

Windows Serverからの移行や新規構築の可否、費用感、リスク、工期まで、30分のオンライン相談で方向性を明確にします。小さな疑問でも歓迎です。