先日、弊社でPCを購入されたお客様からお問い合わせをいただきました。
こちらのお客様ではExcelで見積書を作成しており、見積書に電子印鑑を捺印するためにマクロを利用していました。このマクロが突然、動作しなくなったという内容の問い合わせでした。
弊社では通常、リモート保守を締結している場合にVPNなどで接続してリモートで確認を行いますが、お客様は保守を締結していないため、有償での対応となることをご了承いただき、現地にお伺いして状況を確認しました。早速、確認すると確かにマクロが動作しません。
以前にも同じような不具合の経験があり、その時にはマクロを再インストールすることで解決したので、同じことを試してみようとすると、インストール用のマクロも起動しません。
少し調べてみると、Excelのアップデートでマクロに対するセキュリティ対策（インターネットからダウンロードしたマクロは特定のフラグが設定され実行できない）が実装され、マクロが動作しないようです。対策としては
- 信頼されるフォルダを追加し、マクロを追加したフォルダに配置してから実行する
- マクロファイルの詳細設定で、実行を許可する
のいずれかになるようです。今後もマクロを利用する可能性があるというお客様のお話しから、１の「信頼されるフォルダを追加し〜」の方法を選択しました。
Excelの画面から信頼されるフォルダを追加して、再インストール用マクロファイルを移動して実行したところ正常にインストールでき、Excelでマクロが利用できるようになりました。
マイクロソフトの自動アップデートは昨今のマルウェアやランサムウェアの殆どがメールなどに添付されたマクロファイル経由で感染することを考えると、適切だと思いますが、急にマクロが利用できなくなったユーザーは驚くかと思います。（特に自動でアップデートされますので。）
こういったPCの不具合対応なども対応しておりますので、お気軽にレムシステムまでご相談ください。